向島文学散歩 向島ゆかりの文人をたずねる
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四ツ目通り三ツ目通り❹すみだ郷土文化資料館❸佐多稲子旧居跡隅田川⓫❿❾❼❺❻❶㉖㉗㉘まち歩きには墨田区内循環バス「1日乗車券(300円)」も便利!バス車内で購入できるほか、産業観光プラザ すみだ まち処、吾妻橋観光案内所、両国観光案内所等でも販売しています。博物館/小さな博物館工房ショップ観光案内所街あるき案内処ホテルトイレ名所・史跡・公共施設会社警察署・交番郵便局神社寺院学校消防署相撲部屋墨田区内循環バス「すみだ百景 すみまるくん・すみりんちゃん」錺かんざし博物館本所吾妻橋駅北(清雄寺入口)牛嶋神社(堀辰雄・■飾北斎)隅田公園(川端康成)枕橋(正岡子規・富田木歩)㉕墨田区役所本所吾妻橋駅東(南蔵院跡)(宝井其角・西山宗因・朱楽菅江・富田木歩)業平橋観光案内所流燈会之碑野口雨情の歌碑(松尾芭蕉・十返舎一九・五連狂歌・成島柳北)森鷗外住居跡とうきょうスカイツリー駅東京スカイツリータウン■春慶寺前(東京スカイツリータウン■前)チャレンジスポット鈴木荘1F鳩の街(吉行淳之介)リッチモンドホテルプレミア東京押上セイコーミュージアム前・法泉寺入口曳舟駅南(向島税務署入口)すみだ女性センター墨田川高校の校歌碑(幸田露伴)硝子企画舎『風立ちぬ』で有名な堀辰雄は、2歳のときに向島小梅町に越してきました。高校入学後に文学に目覚め、大学に進学した翌年には中野重治らと共に、同人誌『驢馬』を創刊しています。明治時代の小説家で演劇評論家。新聞社の編集記者として、劇評や小説を執筆していました。『隅田の春』では、向島小梅町や寺島で暮らしていた頃のエピソードなどが書かれています。淡島椿岳は知識欲が旺盛な趣味人で、明治17(1884)年に弘福寺敷地内に隠居所を構えました。その後、息子の寒月がこの隠居所に「梵雲庵」と名付けて隠居。悠々自適な生活を送りました。近代日本を代表する俳人・正岡子規。向島周辺の景色を好み、こうした歌を数多く遺しています。「長命寺 桜もち」の2階を3ヶ月ほど借り、自ら「月香楼」と名付けて滞在していました。佐多稲子は小学校を中退後、働きながら小説や短歌を投稿。これらは後に、『キャラメル工場から』にまとめられました。自叙伝『私の東京地図』には、長く暮らした向島のことが書かれています。10歳のときに父と上京し、向島須崎村の亀井邸へ入りました。その後、向島小梅村に転居。「鷗外」「牽舟(ひきふね)居士」などすみだの地に由来したペンネームをつけるほど、この街に強い愛着を抱いていました。すみだの歴史や伝統文化を紹介するとともに、貴重な文化遺産を保存・継承していく資料館。1階や2階の展示スペースなどでは、堀辰雄や幸田露伴、森鷗外など、すみだゆかりの文人たちを紹介しています。【開館時間】9:00〜17:00(入館は16:30まで)【休館日】月曜(祝日の場合は火曜)・毎月第4火曜(祝日の場合は水曜)・12月29日〜1月2日まで【電話番号】03-5619-7034「すみだ」の街を歩くには欠かせない観光マップやパンフレットを配布。英語でのご案内もしています。併設のカフェでひと休みも。【営業時間】観光案内・展示販売9:00〜17:00、カフェ11:00〜16:30、17:30〜20:00【電話番号】03-6658-8097今もなお、都会の喧騒を忘れさせてくれる向島界隈。幸田露伴や森鷗外、正岡子規など多くの文人が暮らした街の足跡をたどれば、きっと新たな発見に出会えます。向島地域には地域団体が設置した「観光案内板」があり、作家たちの足跡などをたどれます。もっと詳しく知りたいという方には、観光案内所で扱っている「向島文学散歩」(頒布価格350円)がオススメ!森鷗外の師としても知られる依田學海は、向島の隅田川の土手を臨む須崎村に居を構えていました。向島百花園にも頻繁に足を運び、明治15年に発行された『墨水二十四景記』に百花園について記載しています。大正6(1917)年、25歳の時、吉川英治は花街で知り合った赤沢やすと寺島村で暮らし始めます。本格的な作家活動は『親鸞記』の連載。その後は、『剣難女難』や『鳴門秘帖』で文学作家としての地位を確立しました。幸田露伴の区内3番目の家「第二蝸牛庵」がありました。園内には露伴の代表作『運命』の碑が建てられています。府立第七中学校(現:墨田川高校)が開校するにあたり、露伴は校歌を作詞しています。享保2(1717)年、初代山本新六が隅田川土手の桜の葉を塩漬けにして餅を包んだ桜もちを考案し、長命寺の門前で売り出したのが始まりです。正岡子規がこの店の2階に3ヶ月ほど滞在した際、「花の香を 若葉にこめて かぐわしき 桜の餅 家つとにせよ」の句を詠んでいます。【定休日】月曜 【営業時間】8:30〜18:00【電話番号】03-3622-3266凡例ちょっと寄り道吾妻橋観光案内所リバーピア吾妻橋飲食店会堀辰雄旧居跡❷正岡子規❽仮寓の地長命寺桜もち青柳正家依田學海旧居跡淡島寒月旧居跡饗庭篁村旧居跡多くの作家たちが愛した向島露伴児童遊園吉川英治旧居跡森鷗外旧居跡長命寺桜もち堀辰雄旧居跡饗庭篁村旧居跡淡島寒月旧居跡正岡子規仮寓の地佐多稲子旧居跡森鷗外旧居跡吾妻橋観光案内所すみだ郷土文化資料館依田學海旧居跡吉川英治旧居跡露伴児童遊園向島ゆかりの文人をたずねる向島・東向島隅田川の景色は、何ものにも代えがたく美しいものです。かつて、向島に居を構えた文人たちはこの景色と人を愛しました。そして、多くの名作がこの地から生まれました。向島文学散歩

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