民泊トラブルの解消へ、墨田区の行政・町会・宿泊事業者が連携
「地域と宿泊事業者との共生に向けた協議会」第1回を開催
墨田区観光協会が主催、住民が安心でき旅行者にも選ばれる宿泊環境づくりへ

一般社団法人墨田区観光協会(所在地:東京都墨田区、理事長:森山育子、以下「当協会」)は、墨田区内の行政・町会・宿泊事業者・プラットフォーム事業者が参画する「地域と宿泊事業者との共生に向けた協議会」を設置し、2026年9月18日に第1回会合を開催しました。
インバウンド需要の回復に伴い区内の旅館業・住宅宿泊事業(民泊)の施設数が急増する一方、騒音やごみ出し等をめぐる地域住民との摩擦が増加していることを受け、本協議会では法令・ガイドラインの周知徹底と、地域に配慮した運営を行う宿泊施設の可視化に向けた議論を進めます。
第1回会合には、墨田区(保健衛生部・産業観光部)、町会、宿泊事業者、民泊仲介会社が委員として出席し、区内の宿泊施設の現状や各者の取り組みが共有されました。
■背景:急増する宿泊施設と、地域住民との摩擦
墨田区では、インバウンド需要の回復に伴い旅館業・住宅宿泊事業(民泊)の施設数が急増しています。令和4年度末に旅館業342施設・住宅宿泊事業576施設だったものが、令和7年度末には旅館業1,195施設・住宅宿泊事業2,431施設に達しています。(旅館業は都内1位、住宅宿泊事業は新宿区に次ぎ都内2位)。
これに伴い、騒音・ごみ出し・緊急連絡先不通といった苦情も増加しており、昨年度318件 だった苦情件数は今年度、約700件に達する見込みです。地域住民との摩擦が課題となる中、墨田区では、令和8年4月1日から「墨田区住宅宿泊事業の適正な運営に関する条例」を施行するとともに、「住宅宿泊事業の実施運営に関するガイドライン」を適用しています。これにより、4月以降に登録申請があった案件において、家主不在型施設の営業可能曜日を制限するなと、住宅宿泊事業の適正な運営に向けた新たなルールが設けられました。
こうした状況を踏まえ、当協会は法令遵守の徹底とルールの周知に加え、地域に配慮した運営を行う宿泊施設を可視化する仕組みづくりに取り組むこととし、本協議会を設置しました。本取り組みは、観光庁「オーバーツーリズム未然防止補助金」および「専門人材活用補助金」を活用して実施しています。
■協議会設置の目的
「地域と宿泊事業者との共生に向けた協議会」は、宿泊施設をめぐる地域住民との摩擦という課題の解決を目指し、行政・町会・宿泊事業者・プラットフォーム事業者が連携して、地域と観光客が真に共生できる宿泊環境の実現を目的として設置されました。
本協議会では、各者がそれぞれの知見や取り組みを持ち寄ることで、ルールの実効性を高め、住民にも旅行者にも安心できる仕組みづくりを進めていきます。特に本年度は、墨田区の地域にとってよい民泊とは何か、その基準を定めるとともに、将来的にはそれらの基準を満たした優良施設の認証制度を導入する方向で検討しています。
■主な活動内容
①法令・ガイドラインの周知
墨田区の住宅宿泊事業に関するガイドラインをわかりやすく解説した冊子「すみだ民泊ブック(仮)」を作成し、宿泊事業者の皆様が定められたルールを着実に遵守できるよう支援するとともに、近隣にお住まいの皆様が身近な民泊施設の運営状況をご自身で確認できるだけの知識を持っていただけるよう情報提供を行います。
②事業者アンケート・意見交換
区内の宿泊事業者を対象にアンケートを実施し、ガイドラインの認知状況や現場の課題を把握するとともに、意見交換会を開催して現場の声を制度づくりに反映します。
③優良施設の可視化に向けた検討
地域に配慮した運営を行う宿泊施設を可視化する仕組みについて、協議会での議論を踏まえながら検討を進めます。
■協議会委員(敬称略)
〇座長
森山育子(一般社団法人墨田区観光協会理事長)
〇委員(五十音順)
大西俊明(墨田区産業観光部観光課課長)
金谷直政(京島三丁目北町会会長)
呉培宏(matsuritechnologies株式会社取締役CSO)
佐々木謙一(墨田区保健衛生部生活衛生課課長)
佐原滋元(一寺言問を防災のまちにする会副会長)
西村敏雄(株式会社はまか代表取締役社長)
平澤龍一(菊川3丁目町会副会長)
横田博之(Airbnb Japan株式会社公共政策本部副本部長)
■事務局
一般社団法人ツーリストシップ
■座長コメント
■地域と宿泊事業者との共生に向けた協議会座長一般社団法人墨田区観光協会理事長 森山育子
墨田区は、暮らしと観光が同じ路地に同居するまちです。インバウンド需要の高まりとともに宿泊施設が増える一方で、地域住民の生活環境への配慮が追いついていない現状があること を、私たちは重く受け止めています。観光地域の主体は住民です。住民が安心して観光客を受け入れられる環境作りがあってこそ、持続可能な観光推進を行うことができます。
また、墨田区では、民泊そのものを制限するのではなく、墨田区らしい「共生」のかたちを模索したいと考えています。ルールを守らない事業者には厳しい姿勢で臨む一方、真摯に地域と向き合う事業者の皆様とは手を取り合い、区民の安心・安全と、旅行者に選ばれる観光地であることを両立させていきたいと、この協議会を立ち上げました。
本協議会には、行政・町会・宿泊事業者・プラットフォーム事業者という異なる立場の皆様にご参画いただいています。それぞれの知見を持ち寄り、実効性のある仕組みを共につくっていきたいと思います。
■「地域と宿泊事業者との共生に向けた協議会」概要
名称 :地域と宿泊事業者との共生に向けた協議会第1回会合:2026年9月18日
主催 :一般社団法人墨田区観光協会
座長 :森山育子(一般社団法人墨田区観光協会理事長)
事務局 :一般社団法人ツーリストシップ
所在地 :東京都墨田区東向島2-8-5(一)墨田区観光協会
問い合わせ先:sumida@visit-sumida.jp
今後の予定:
宿泊事業者向け意見交換会:2026年10月を予定
第2回協議会:2026年11月を予定
■一般社団法人墨田区観光協会について
名称 :一般社団法人墨田区観光協会(地域DMO)
理事長 :森山育子
所在地 :東京都墨田区東向島2-8-5
事業内容:墨田区における観光振興、観光地経営戦略の推進 等
設立 :2009年4月1日
公式サイト:https://visit-sumida.jp/


















