日本の大転換期「明治維新」において、新政府軍と旧幕府軍との最後の戦いとなった「箱館戦争」。蝦夷地の開拓という夢を抱いた榎本武揚率いる旧幕府軍は、いわゆる「蝦夷共和国」の設立を宣言し、最強の軍艦「開陽丸」を旗艦とする海軍力をもって新政府軍に抗います。しかし、戦局を大きく変えたのは「天候」でした。度重なる嵐との遭遇で艦隊は壊滅的となり、新政府軍に敗れてしまいます。なぜ何度も嵐に見舞われたのか…。嵐を避けることはできなかったのか…。今回の番組では、地域特有の気象現象などから、榎本武揚を襲った不運を考察。また、作家・佐々木譲氏が旅人としてゆかりの地を訪ね、榎本の生き様に迫ります。