江戸っ子憧れの行楽地を歩く向島めぐり
向島めぐり 江戸っ子憧れの行楽地を歩く
江戸時代、庶民信仰で人気だった神社仏閣を巡ることはひとつの楽しみでした。寺社の門前では縁日が開かれ、歌舞伎小屋などが立ち並んで庶民の娯楽として親しまれていました。
コース詳細
東京スカイツリー
「東京スカイツリー」は、高さ634m、自立式電波塔としては世界一です。日本の伝統美と近未来的デザインが融合した東京の新しいシンボルとなっています。足元にある東京スカイツリータウン・ソラマチ5Fには、すみだの産業、文化、歴史、観光、グルメ情報がいっぱいの「産業観光プラザ すみだ まち処」があります。墨田区伝統工芸保存会の職人が実演をしています。
隅田公園
隅田公園は旧水戸藩下屋敷の跡地に造られました。当時の池や遺構が再現されています。関東大震災で屋敷が全壊し、復興整備をして公園となりました。
牛嶋神社
貞観年間(859~877年)に創建されたと伝えられる古社です。自分の悪いところと同じ部分を撫でると、病気が治るという牛の像「撫牛」が有名です。勝海舟が剣術の稽古を行い、心胆の練磨に努めたといわれています。
三囲神社
日本の大財閥・三井家の守り神の社です。元禄6年(1693年)、日照りが続き、雨乞いの俳句を献じた翌日に雨が降り始めたという逸話があります。池波正太郎著の『鬼平犯科帳』や『剣客商売』の舞台となりました。
弘福寺
咳止めで有名な「咳の爺婆尊」が奉られています。「爺像」は口中の病い、「婆像」は咳止めにご利益ありといわれています。幕末維新の英雄・勝海舟は剣術の師に勧められ、この寺で座禅修行に打ち込んだとされています。
長命寺
三代将軍徳川家光が鷹狩りの最中に腹痛に襲われました。その時、この寺の井戸水で薬を飲んで治ったことから「長命寺」の社号を与えたといわれています。境内には幕末の外国奉行・成島柳北の碑があります。
竹屋の渡し跡
江戸時代、三囲神社の鳥居のそばと対岸の山谷堀(浅草)は渡し船でつながっていました。対岸の舟宿「竹屋」へ「竹やー」と呼ぶ茶屋の女将の美声が評判となり、名付けられたそうです。
枕橋
水戸藩下屋敷の水路に架けた橋と北十間川に架けた橋の並んだ姿が、夫婦が枕を並べたように見えたことから「枕橋」と呼ばれました。1つは撤去され、もう1つにその名が残されました。
勝海舟像
勝海舟は、幕末に江戸城の無血開城を果たして、江戸の街を戦火から守りました。その偉業を称え、彼の生誕180年の年(2003年)に建立されたました。隣接する墨田区役所には、勝海舟展示コーナーがあります。