葛飾北斎世界の絵師・ 北斎が描いた風景をたどる
葛飾北斎 世界の絵師・ 北斎が描いた風景をたどる
世界的にも評価が高い絵師・葛飾北斎は、生涯の大半を墨田区で過ごし、大変多くの作品を残しました。
北斎の作品を通じて、「すみだ」の今と昔をのぞいてみませんか。
コース詳細
牛嶋神社
"弘化2年(1845年)頃、牛嶋神社の近くに住んでいたといわれる北斎は、『須佐之男命厄神退治之図(すさのおのみことやくじんたいじのず)』を描き奉納しました。1923年の関東大震災で消失したものの、復元したパネルが社殿に飾られており、今でもその図様を見ることができます。
●『須佐之男命厄神退治之図』
三囲神社
江戸の名所のひとつだった三囲神社を北斎が描いています。寛政11年(1799年)に行われた三囲神社の開帳では、北斎が描いた提灯と絵額が評判を呼びました。
●『新板浮絵三囲牛御前両社之図(しんはんうきえみめぐりうしごぜんりょうしゃのず)』
白鬚神社
隅田川両岸の風景を描いた「北斎狂歌絵本(ほくさいきょうかえほん)」の代表作に、名勝地であった白髭明神社(現:白鬚神社)の鎮守の森が描かれています。
●狂歌絵本『絵本隅田川両岸一覧』「白髭の翟松今戸の夕烟」
法泉寺
鎌倉幕府を滅亡させた新田義貞の守本尊が安置されていることで有名なお寺です。参詣の様子を描いた作品には、縁結びの神である金勢大明神の幟や石柱があります。法泉寺が金勢大明神を祀っていた記録が他になく、貴重な資料ともいわれています。
●『寺島法泉寺詣(てらしまほうせんじけい)』
隅田川神社
隅田川神社の周辺は、かつて水神の森と呼ばれるくらい樹木が生い茂っていました。当時の風景が、雪月花を題材とした3枚揃いの作品に描かれています。
●『雪月花 隅田』
●『風流隅田川八景』の一枚「梅若の秋月」
木母寺
北斎の作品にこの寺に伝わる「梅若伝説」を題材にして描いたものがあります。伝説は平安時代(794-1185年)の話とされているが、この作品では江戸時代に置き換えられています。
●『風流隅田川八景』の一枚「梅若の秋月」